Friday, November 7, 2014

SIC X12 Pro Lite



昨日New Boardが届きました。

2015カタログはこちらから
SICの板はハワイでは9割Bulletといえるほど昔から人気でした。2014から販売されているSIC X12 Proは様々なコンディションの中、世界中で優勝を飾っています。実際僕もSUPのレースで初めて優勝したのはSICのX12Proに乗り換えたデビュー戦でした。少し値段は他メーカーよりも高いですがX Seriesの板は「SUP界のFerrari」だとSUP業界であだ名がついています。プレミアムでスピードも最速ということですね。SICのラインアップは分かりやすく、ダウンウィンドはBullet. その他(フラットウォーター、チョッピー・コンディション、サーフレース)などはX Seriesと何本も持ち運ぶ必要がありません。

X Seriesは世界各国で大人気な為、2015のSICレースボードはモデル変更がありません。多くのチームライダーやエリートパドラー達は幅26のX12Proを選び、一般の方は幅28のX12を選ぶでしょう。



今回唯一New Modelのレースボードとして登場したのが昨日届いた「X12 Pro Lite」です。長さは12'6。幅は細めの24.625インチです。

僕は今まで細い板を乗ることには反対です。個人的に26インチ幅の板の方が足幅も広く立てて一漕ぎ一漕ぎガッツリ漕げると思います。なので最初にはっきり言いますがこの板は一般の方にはあまりおすすめ出来ません。8月にプロトタイプに乗り、デザイナーのマークと話した時、彼はこう言いました。「この板は軽い人や子供、女性の為に作った板だ。普通の人にはあまりすすめない方がいい。バランスをとることだけで精一杯になりXシリーズの板の性能に気づくことができないからだ」



X12 Proと比べると分かるけどノーズはかなり細めです。その分少し厚みがあります。


レールはX12 Proと比べても少しラウンドでバランスを崩した時に踏ん張れるようになっています。

デッキのコンケーブは少し深めレールぎりぎりの場所まで広がっています。
ノーズは水を切るよう形状。ボリュームもしっかりあります。

少しバランスが取りにくいかなと思いましたがせっかくなので今日はX12 Pro Liteで漕いでみました。コンディションは横風が4−5メートル吹いていて台風のうねりの残りが少しある海でした。

率直な意見は今日みたいなコンディションだったら恐らくX12Proでは無くX12Pro Liteに乗るなと思いました。インターバル練習でGPSを使いましたがダッシュの時に平均速度が時速1kmぐらい速く7−8割の時の平均速度が0.5kmぐらい速かったです。

幅が狭いので漕ぎにくいと思いましたがデッキコンケーブが深い為、意外とバランスも取りやすくあまり考えず漕げました。バランスを崩した時はラウンドのレールに寄っかかるように足が踏ん張れたので一度も落水することは無かったです。

テールロッカーとノーズロッカーが少ないため、X12Proの方がターンはスムーズ。

僕がこのように乗れたのは恐らくバランス感覚がいいからだと思います。(バランスボールの上に立ってスクワットができるぐらい)風波だと大丈夫ですが波高があるうねりの中だとバランスを崩しバランスを取るのことに必死になってしまいそうです。アップウィンド、ダウンウィンドのコンディションでもX12Proを選ぶでしょう。

ただこの板は軽い人、女性、子供には最高の板だと思います。

細い板は魅力的ですが板を選ぶときは:
  1. レース終盤疲れている時に板に立てるか
  2. 海が荒れても立てるか
  3. 落ちるのを気にしないで漕げるか
この三つが凄く大切です。細い板は5分漕ぐだけなら速いかもしれないけど実際疲労がたまった時に漕ぐのはかなり大変です。そしてレース中何度も落ちたり落ちることを恐れていたら安定していて遅い板に乗った方が速いです。

X12Pro Lite=「Pro」プロ並みのバランス力。「Lite」軽量な人。
こんな人にはかなりおすすめな板です。

First Impressionでした。

Paddle with Aloha、
Kenny

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